占い・あそび
タロットの「カップの6」
「思い出」「懐かしさ」を表すとされるカード。この札のページです。
絵
このカードの絵
「思い出」「懐かしさ」を表すとされるカード。
ウェイトの1911年の本は、この札の絵を「古い庭にいる子どもたちが、花で満たした杯を持っている」場面として説明しています。
原典の説明は短く、挙げているのは庭が古いことと、杯の中身が花であることだけです。
原典は別の読み方として、この札の意味を逆にし、子どもたちが見知らぬ囲いの中で遊んでいる場面と見る、という説明を添えています。
たとえば、杯に水ではなく花が入っているので、感情が目に見える形になった姿として眺められます。
当サイトの絵は、脚つきの杯を6つ並べて描きました。1909年の札の人物の場面はまねせず、印の数で数の札を表しています。
当サイトはカードに良し悪しをつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
同じスートの前後の数や、同じ数のほかのスートの札と並べて見ると、数とスートの違いが分かりやすくなります。
正位置
正位置はどう読まれるとされるか
当サイトでは、カップの6を、過去と思い出に目を向ける札として読みます。
ウェイトの正位置の語は「過去」「思い出」「振り返ること」「子ども時代」「幸せ」「楽しみ」と続き、最後に「消え去ったもの」が来ます。
原典は、幸せや楽しみは今のものというより、過去から届くものだと添えています。
原典の第3部の第4節の追加の語には「楽しい思い出」があります。
解説では「思い出」「懐かしさ」「再会」の語が前に出ます。
たとえば、古い友人や同じ土地の人との行き来を思い浮かべると、近い場面になります。
原典は、この読みを逆さにした別の見方として「新しい関わり」「新しい知識」「新しい環境」を挙げています。
その場合の絵は、見知らぬ囲いで遊ぶ子どもたちだと原典は書いています。
確かめた解説 5 件のうち、正位置の言葉として最も多く挙がったのは「思い出」(4 件)です。続いて、「懐かしさ」(3 件)、「再会」(3 件)が挙がりました。
下の表は、当サイトが読んだ解説(検索の上位のカードのページ)が、この札に当てている言葉を数えたものです。似た意味の言葉は、当サイトが1つの呼び名にまとめました。
| 言葉 | 挙げた解説 |
|---|---|
| 思い出 | 4 件 / 5 件 |
| 懐かしさ | 3 件 / 5 件 |
| 再会 | 3 件 / 5 件 |
逆位置
逆位置はどう読まれるとされるか
ウェイトの逆位置の語のうち、当サイトで訳したものは「先のこと」「新たになること」です。
たとえば、正位置が後ろを向く語を並べるのに対して、こちらは前を向く語が並びます。
解説では「過去への執着」「引きずり」「トラウマ」「依存」の語が並びます。
たとえば、思い出から離れにくい状態です。
一方で解説では「前進」「成長」「過去を手放す」の語も挙がります。
逆位置では、確かめた解説 5 件のうち「過去への執着」を挙げたものが最も多く、3 件でした。ほかには、「前進」(2 件)、「成長」(2 件)が重なりました。
| 言葉 | 挙げた解説 |
|---|---|
| 過去への執着 | 3 件 / 5 件 |
| 前進 | 2 件 / 5 件 |
| 成長 | 2 件 / 5 件 |
| トラウマ | 2 件 / 5 件 |
文章は写していません。言葉だけを数え、1つの解説につき、正位置・逆位置とも最大3語まで記録しました。
確かめた解説(5 件・外部サイト):
- tarot.lunafactory.co.jp(2026-10-09 に確認)
- zired.net(2026-10-09 に確認)
- darkforesttarotcards.com(2026-10-09 に確認)
- tarotfun.jp(2026-10-09 に確認)
- sup.andyou.jp(2026-10-09 に確認)
当サイトでは、逆位置を使うかどうかに正解を決めていません。
原典
1911年の原典ではどう書かれているか
ウェイトは1911年の本の第3部の第2節で、小アルカナの56枚それぞれに、絵の説明と正位置の語を、55枚には逆位置の語も書いています(カップの2だけは逆位置の語がありません)。当サイトは、その語を当サイトの訳で引いています。
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ウェイトは、正位置の語として「過去・思い出・振り返ること・子ども時代・幸せ・楽しみ・どちらかといえば過去から届くもの・消え去ったもの」と書いています。
ウェイトは、別の読み方として「新しい関わり・新しい知識・新しい環境」も挙げています。
ウェイトは、第3部の第4節で、追加の語として「楽しい思い出」も挙げています。
| 原典の英語 | 当サイトの訳 |
|---|---|
| the past | 過去 |
| memories | 思い出 |
| looking back | 振り返ること |
| childhood | 子ども時代 |
| happiness | 幸せ |
| enjoyment | 楽しみ |
| coming rather from the past | どちらかといえば過去から届くもの |
| things that have vanished | 消え去ったもの |
| new relations(別の読み方) | 新しい関わり |
| new knowledge(別の読み方) | 新しい知識 |
| new environment(別の読み方) | 新しい環境 |
| Pleasant memories(第4節の追加の語) | 楽しい思い出 |
原典は、逆位置の語に「先のこと・新たになること」を並べて書きました。
| 原典の英語 | 当サイトの訳 |
|---|---|
| The future | 先のこと |
| renewal | 新たになること |
ウェイトの逆位置は「先のこと」から始まり、正位置の語と向きが反対です。確かめた解説5件のうち、3件が逆位置に「過去への執着」、2件が「トラウマ」を挙げています。
原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は、当サイトの決まりで訳していません。
また、特定の出来事や人物を言い当てる形の語も、訳していません。
スートと数
スートと数の違い
| 見かた | カップの6 |
|---|---|
| 英語の名前 | Six of Cups |
| スートのフランス語の呼び名(マルセイユ系) | Coupes |
| 日本語のゆれ | カップの6・杯の6・聖杯の6 |
| 当サイトの絵の印 | 脚つきの杯 |
当サイトでは、数の6を、5の欠けのあとに釣り合いが戻る数として見ます。
たとえば、エースから数えて六つ目の杯を、子ども時代の記憶という「戻れる場所」に当てると、花で満たされた杯の絵と合います。
フランス語の呼び名(Bâtons・Coupes・Épées・Deniers、宮廷札は Valet・Cavalier・Reine・Roi)は、マルセイユ系の復刻や解説書で一般に使われているものです。18世紀の版の画像との照合は終えていないため、版によって綴りが違うことがあります。
4つのスートと数・宮廷札の違いは、小アルカナの一覧にまとめています。
問いかけ
このカードを引いたときの問いかけ
先のことを聞く問いではなく、いまの自分と、これまでの自分に向けた3つの問いです。答えは書かなくて構いません。
- 子どもの頃の庭にあたる場所を一つ挙げるなら、どこで、何が入っていましたか。
- 最近、懐かしい気持ちになったのは、どんな物や匂いがきっかけでしたか。
- 思い出のなかで、いまも持ち歩いている「花」は何ですか。
質問
よくある質問
カップの6の意味は?
この流派では、「思い出」「懐かしさ」「再会」を表すとされます。当サイトでは、過去や思い出、子ども時代の手ざわりとして読みます。
カップの6の逆位置は?
ウェイトの逆位置の語は、「先のこと」「新たになること」などです。解説では「過去への執着」が前に出て、「前進」「成長」の語も挙がります。
杯に花が入っているのはなぜですか?
原典は杯が花で満たされていると説明するだけで、理由は書いていません。当サイトでは、水の代わりに花が入った姿を、懐かしい記憶が形になったものとして見ます。
原典の別の読み方とは何ですか?
ウェイトは、この札の意味を逆にして「新しい関わり」「新しい知識」「新しい環境」と読む見方があると書いています。ウェイトは、その場合の絵は見知らぬ囲いで遊ぶ子どもたちの場面になる、と添えています。
ほかのカード
ほかのカード・1枚引きに戻る
並べると、カップの7は幻の見える不思議な杯が並ぶ絵で、6の杯に入っているのは花、7の杯に浮かぶのは幻、という違いがあります。
読み比べると、ソードの6は渡し守が客を小舟で向こう岸へ運ぶ絵で、庭にいる6とは、同じ場所に残るか水を渡るかが違います。
当サイトが読み比べに選んだ札:
読み物の根拠と限界
根拠について
占い・あそびタロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。
- Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
- Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
- Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
- カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
- ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
- ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
- ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
- ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
- ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。