家族との悩みは、性格の良し悪しで決まるわけではありません。同じ場面でも、思ったことをすぐ口にする人と、いったん飲み込んでから考える人では、つまずく場所が違います。この記事では、家族の場面で起きやすい悩みを「性格の5つの傾向」と「大切にしたい価値観」から読み解きます。そのうえで、明日から試せる12枚の行動カードの使い方をまとめました。診断は無料・登録不要で、短い版なら約3分で結果まで見られます。
家族で、こんなことはありませんか
- 親と話していると、反対したいのに「うん」と言ってしまう
- 実家に連絡しようと思いつつ、気づけば数ヶ月空いている
- 家族のちょっとした一言が、後になって気にかかる
- ありがとうと思った瞬間はあっても、言葉にしないまま日が終わる
- 年末年始に家族と長時間一緒にいると、思った以上に疲れが残る
当サイトで集めた性格診断の口コミでは、「結果を読んだだけで終わってしまう」という趣旨の声が目立ちました。自分の傾向が分かっても、次に実家へ帰ったときにどう振る舞うかまでは、結果画面に書かれていません。診断ナビの記事は、そこに踏み込みます。家族の場面ごとに「試すこと」「言い方の例」「うまくいかない時の代案」をセットにしました。試した後は、自分で振り返れるようにしています。
もう一つよく見られたのが、「受けるたびに結果が変わる」という声です。家族との距離感は、進学・独立・結婚・子どもの誕生といった節目で変わりやすいものです。診断ナビでは、そうした変化を踏まえて結果を「これがあなた」と固定せず、幅のある推定として示しています。この記事も同じ考え方です。今の自分に当てはまる部分だけを取り入れてみてください。
自分の傾向で何が起きやすいか
行動カードは「性格の5つの傾向」の結果に合わせて出し分けます。
5つの傾向とは、次のとおりです。
- 外向性
- 協調性
- 誠実性
- 情緒安定性
- 開放性
どれも高い・低いに優劣はありません。活きやすい場面と負担になりやすい場面が、裏表になっているだけです。回答から推定した傾向なので、時期や状況で変わることがあります。
誠実性。物事を細かく決めたがる回答が多い人は、家族との役割分担で完璧な案を求め、話し合いが長引きやすいところがあります。一方、大まかに進めたい回答が多い人は、実家への連絡のような繰り返しの習慣が抜け落ちやすいようです。
外向性。会話にテンポの良さを感じる回答が多い人は、家族との時間が活力源になりやすいところがあります。ただ、静かに過ごしたい家族とは温度差が生まれることもあります。物静かな時間を好む回答が多い人は、感謝の気持ちを言葉にする場面が少なくなりがちです。
協調性。周囲に合わせやすい回答が多い人は、親や家族の意向を優先しがちで、反対したい場面でも本音を飲み込みやすいようです。意見をはっきり伝えたい回答が多い人は、頼みごとを切り出すときに前置きを省き、要件だけを先に話すことがあります。
情緒安定性。感情の波を感じ取りやすい回答が多い人は、家族との小さなすれ違いが積み重なりやすいようです。心が揺れにくい回答が多い人は、家族が心配して連絡してきても、その心配をあまり実感しないことがあります。
開放性。目新しいやり方を試したくなる回答が多い人は、家事や生活の分担方法を変えたがるようです。慣れたやり方を好む家族には、それが戸惑いになることがあります。決まったリズムを好む回答が多い人は、同居する相手と生活リズムが違うと、そのずれが負担になりやすいようです。
5つの傾向は、一つでも自分に当てはまれば十分に使えます。すべてが当てはまらない結果になっても、それも意味のある手がかりです。複数の傾向が重なって出るカードもあるので、気になる方は短い版からその傾きを確かめてみてください。
行動カードの使い方(例3枚)
行動カードには、6つの要素が入っています。上から順に読む必要はありません。
- 状況: どんな場面で使うカードか
- 行動: 実際に試してみること
- 言い方: そのまま使えるセリフの例
- うまくいかない時: 難しかった場合の別の動き方
- 根拠: 診断のどの回答から出た提案か
- 振り返り: 試した感触を4つから選ぶだけ
家族の場面では、次の3枚が特によく当てはまる状況を扱っています。
例1: 親との会話で本音を飲み込みがちな場面(協調性が高めの人向け)
- 行動: 反対する前に、自分の希望を先に一文で言う
- 言い方: 「気持ちは分かる。でも私はこうしたい」
- うまくいかない時: その場で言えない時は、後で電話で伝え直します
相手の意向に合わせやすい回答が多い人ほど、つい話を合わせてしまいます。ただ、賛成する前に自分の希望を一言添えるだけで、後から言えなかったと感じることが減ります。
例2: 家族との小さなすれ違いが続く場面(気持ちが動きやすい人向け)
- 行動: 気になったことを、24時間以内に一言だけ伝える
- 言い方: 「さっきのことで、ちょっとだけ話したい」
- うまくいかない時: 話すのが怖い時は、紙に書いて渡す方法もあります
気持ちが動きやすい回答が多い人は、小さな摩擦をそのままにすると積み重なりやすいようです。
例3: 年末年始に家族と長時間過ごす場面(外向性と開放性がともに低めの人向け)
- 行動: 集まる前に、抜ける時間を一つ決めて伝えておく
- 言い方: 「夕方には少し抜けるね」と先に言っておく
- うまくいかない時: 抜けにくい場では、別室で数分過ごすだけでも代案になります
外向性と開放性がともに低めの回答は、長時間の非日常が負担になりやすい組み合わせです。
振り返りは4択だけ
試した後は、「始めやすかった/変わらなかった/かえって負担だった/まだ試していない」の中から選ぶだけです。合わなければ、それも判断材料になります。無理に続けず、次のカードに移ってかまいません。全部を使い切る必要はなく、家族の場面に合う1枚が見つかれば十分です。
残りの9枚は、記事の下に一覧でまとめています。ただし、実際にどのカードが表示されるかは「性格の5つの傾向」の結果によって変わります。まだ診断していない方は、性格の5つの傾向を測ってみる(無料・約3分)から確かめてみてください。短い版は10問です。
相手との違いを知る
家族との悩みは、自分の傾向だけでは見えてこないことがあります。例えば、親が「はっきり言ってほしい」人で、自分が「察してほしい」人なら、同じ会話でもすれ違いが起きやすくなります。どちらが正しいわけでもなく、伝え方の好みが違うだけです。
診断ナビの二人比較では、相手について「たぶんこう」と答えるだけで、アプローチの例が出ます。相手に通知は届きません。親・パートナー・きょうだいを思い浮かべて、相手のことも考えてみる(相手には知られません)から試せます。無料で、回数の制限はありません。
比較の結果は「相性が良い・悪い」の点数では出しません。違いがどこにあるかと、その違いを踏まえた言い方の例だけを出します。診断結果で人を決めつけないためのルールです。
関係する診断
この記事の行動カードは、次の診断の結果から組み立てます。どれも無料・登録不要で、結果まで見られます。
- 性格の5つの傾向(ビッグファイブ) ─ 短い版は10問・約3分、長い版は50問・約13分。行動カードの条件になる、この記事の主な診断です。設問は公開されている IPIP の項目を当サイトが翻訳したものです。
- 大切にしたい価値観 ─ 自由・成長・楽しさ・達成・裁量・安定・調和・伝統・つながり・貢献という10の価値観を扱います。他と比べてどれを優先しやすいかを推定します。家族の場面では、伝統・つながり・調和・自由のどれを優先するかの違いとして読むと使いやすい診断です。順位付け形式のため、「高い・低い」ではなく「優先しやすい」「今回は優先順位が下がりやすい」という言い方をします。短い版は10問・約3分。
どの診断も、性格や能力を確定するものではありません。家族としての良し悪しを示すものでもありません。結果は回答からの推定で、場面や時期で変わることがあります。
自分の説明書で続きをやる
診断の結果は、自分の説明書に少しずつ積み上がっていきます。場面ごとに保存した行動カードと、試した後の振り返りは、あとからまとめて見返せます。自分の説明書を育てるから確認できます。診断がまだの方も、説明書のページから診断に進めます。
尺度の仕組みや限界について知りたい場合は、性格の5つの傾向の測定方法・限界にまとめています。家族以外の場面も気になる方は、仕事・恋愛・友人・学び・お金の記事もどうぞ。