占い・あそび

小アルカナ56枚の一覧と、スート・数・宮廷札の違い

4つのスートごとに56枚の名前を並べ、スートの呼び名・数と宮廷札の読み方・四元素との対応の違いを比べます。

観葉植物とカップのある机で、伏せた3枚のカードの1枚に手を伸ばすキリン

一覧

56枚の一覧

小アルカナは56枚で、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4つのスートに、エースから10までの数の札と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの宮廷札が14枚ずつあります。

札の名前から、それぞれの意味のページへ進めます。意味のページは、固有の本文が十分な厚みになった札から順に作っています。

ワンドの14枚(杖)

カップの14枚(杯)

ソードの14枚(剣)

ペンタクルの14枚(円盤)

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スート

4つのスートと呼び名

スートの呼び名は、日本語の解説でゆれています。ワンドは杖や棒、カップは杯や聖杯、ソードは剣、ペンタクルは円盤や金貨、コインとも呼ばれます。

マルセイユ系の札では、4つのスートをフランス語で Bâtons・Coupes・Épées・Deniers と呼びます。

4つのスートの呼び名
当サイトの呼び名 ほかの日本語の呼び名 英語 フランス語(マルセイユ系) 当サイトの絵の印
ワンド 杖・棒 Wands Bâtons 芽吹く杖
カップ 杯・聖杯 Cups Coupes 脚つきの杯
ソード 剣 Swords Épées 両刃の剣
ペンタクル 円盤・金貨・コイン Pentacles Deniers 円盤

フランス語の呼び名(Bâtons・Coupes・Épées・Deniers、宮廷札は Valet・Cavalier・Reine・Roi)は、マルセイユ系の復刻や解説書で一般に使われているものです。18世紀の版の画像との照合は終えていないため、版によって綴りが違うことがあります。

当サイトでは、ワンドを行動や意欲、カップを感情や人との関わり、ソードを考えや言葉、ペンタクルを暮らしや仕事の手ざわりの領域として読みます。

ウェイトは1911年の本で、ワンドをダイヤ、カップをハート、ソードをクラブ、ペンタクルをスペードの原型と書いています。

四元素

スートと四元素の対応は流派で違う

四元素(火・水・風・地)への当て方は、読む本によって違います。ここでは、当サイトが原文で確かめた範囲だけを並べます。

ウェイトの1911年の本には、カップの印は水にあたる、と書いた箇所があります。ほかのスートを火・風・地に当てる記述は、確かめた範囲(第1〜3部)では見つかりませんでした。

ゴールデン・ドーンの教団文書「Book T」は、ワンドを火、カップを水、ソードを風、ペンタクルを地に当てています。この文書は教団内の写本が元で、成立の年は確かめられていないため、当サイトは年を書きません。

パピュスの1889年のフランス語の本(194ページ、22番目の札「世界」の章)には、杖(Bâton)は火、杯(Coupe)は水、剣(Glaive)は地、円盤(Cercle)は風と書かれています。当サイトは公開されているスキャンの紙面で確かめました。

エリファス・レヴィは『高等魔術の教理と祭儀』で、4つの印をヘブライ文字の神名の4文字(ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘー)に当てています。その箇所には、火・水・風・地の語は書かれていません。

文書ごとの、スートと四元素の当て方(当サイトが原文で確かめた範囲)
文書 ワンド(杖) カップ(杯) ソード(剣) ペンタクル(円盤)
ゴールデン・ドーン「Book T」火水風地
パピュス 1889年(仏語・194ページ)火水地風
ウェイト 1911年書かれていない水書かれていない書かれていない
レヴィ『高等魔術の教理と祭儀』元素でなく、ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘーの4文字に当てている

ソードを風、ペンタクルを地とする並びは、ゴールデン・ドーンの教団文書「Book T」に書かれていて、ウェイトの1911年の本の本文には書かれていません。

並べると、パピュスの1889年の本は剣を地、円盤を風に当てていて、剣と円盤の当て方が「Book T」と逆です。

当サイトでは、このため「ソードは風」を、いくつかある当て方の一つとして扱います。

数と宮廷札

数の札と宮廷札の読み方

エースから10までの数の札は10枚、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの宮廷札は4枚で、スートごとに14枚です。

宮廷札のフランス語の呼び名は、ペイジが Valet、ナイトが Cavalier、クイーンが Reine、キングが Roi です。

当サイトでは、数の札の1から10への進みを、はじまりから、ふくらみ、ひと区切りまでの段階として読みます。

たとえば、エースはそのスートの性質が混ざらずに出る札、2は二つの間での選び方、3は広がりや合流の札です。

たとえば4から6は安定、揺らぎ、立て直しの段階にあたり、7から10は試し、積み重ね、満ちた状態、使い切った状態にあたります。

当サイトでは、ペイジを学びはじめ、ナイトを動き方、クイーンを受けとめ方、キングを扱い方の段階に当てて読みます。

当サイトでは、宮廷札を特定の人物を言い当てる札としては読みません。

絵

1909年の札と数の札の絵

当サイトの小アルカナの絵は、スートの印を数の分だけ並べた自作の図です。宮廷札は、印を1つ大きく描き、かぶりもの・兜・冠の形を添えています。

1909年の札の絵そのものは使っていません。1909年の札の場面は、ウェイトの1911年の本の説明に沿って、各ページの文章で説明しています。

マルセイユ系は、数の札をスートの印を数の分だけ並べた図で描いています。

1909年の札は、ロンドンで出た札で、数の札にも人物の場面があり、絵はスミスが描きました。

当サイトの小アルカナのページには、印の数を並べた当サイトの図と、ウェイトが書いた1909年の札の場面の説明の両方を載せています。

読み物の根拠と限界

根拠について

占い・あそび

タロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。

  • Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
  • Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
  • Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
  • カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
  • ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
  • ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
  • ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
  • ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
  • ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。

台帳に載せた日本語の解説は、ページごとに確かめた件数を示しています。原典の語は、1911年の本の保存した本文と突き合わせています。

質問

よくある質問

タロットの小アルカナとは何ですか?

タロットは、大アルカナの22枚と、小アルカナの56枚の、合わせて78枚です。当サイトは、小アルカナをワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4つのスートに分け、エースから10までの数の札と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの宮廷札を、14枚ずつ並べています。当サイトでは、大アルカナを物語の大きな場面、小アルカナを暮らしの中の細かな場面として読みます。

小アルカナの4つのスートの意味の違いは?

当サイトでは、ワンドを行動や意欲、カップを感情や人との関わり、ソードを考えや言葉、ペンタクルを暮らしや仕事の手ざわりの領域として読みます。ペンタクルは、円盤・金貨・コインと呼ばれることもあります。

数の札と宮廷札は、何が違いますか?

当サイトは、エースから10までの10枚を数の札、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの4枚を宮廷札と呼んでいます。当サイトでは、数の札をはじまりから区切りまでの段階として、宮廷札をペイジからキングへの扱い方の段階として読みます。

小アルカナの4つのスートは、四元素の何に当たりますか?

流派によって違います。ゴールデン・ドーンの教団文書 Book T には、ワンドは火、カップは水、ソードは風、ペンタクルは地と書かれています。パピュスの1889年のフランス語の本(194ページ)には、剣は地、円盤は風と書かれています。ウェイトの1911年の本は、カップを水とする箇所のほかは、元素への当て方を書いていません。

小アルカナの絵は、1909年の札と同じですか?

同じではありません。当サイトの絵は、スートの印を数の分だけ並べた自作の図で、1909年の札の絵は使っていません。1909年の札では、数の札にも人物の場面が描かれています。その場面は、ウェイトの1911年の本の説明に沿って各ページの文章で説明しています。

小アルカナの逆位置は、どう読みますか?

当サイトでは、各札のページに1911年の本の逆位置の語を訳して載せています(一部の語は訳していません)。1911年の本は、意味の節で56枚のうち55枚に逆位置の語を書いています。カップの2だけは、原典の意味の節に逆位置が無く、第3部の第4節の追加の語に「情熱」の1語があります。

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