欲しいものにすぐ手が伸びる人もいれば、なかなか貯金が続かない人もいます。その違いは、金銭感覚の良し悪しではなく、性格の傾向から来ていることがあります。この記事は、お金にまつわる悩みを「性格の5つの傾向」で読み解き、明日から試せる12の行動カードの使い方を紹介するものです。診断は無料・登録不要、短い版は約3分で終わります。
お金のことで、こんなことはありませんか
- レジ前で、予定になかった物についカードを出してしまう
- 「今月こそ」と決めた貯金が、気づけば手つかずのまま
- 気分が沈んだ日に限って、買い物でスッキリしようとする
- パートナーとお金の話になると、なんとなく避けてしまう
- 将来の備えを考え始めても、何から手をつけていいか分からない
当サイトが集めた性格診断の口コミでは、「診断を受けて終わりで、次に何をすればいいか分からない」という声が目立ちました。結果画面を見て「たしかに」と感じても、レジ前や通帳を見た瞬間の行動までは変わりません。この記事が扱うのは、そこから先の一歩です。お金の場面ごとに「試すこと」「言い方の例」「困った時の代案」をセットにして、試したあとは自分で振り返れるようにしました。
もうひとつよく見られた声は、「診断のたびに結果が変わる」というものでした。お金に対する感覚は、収入や家計の状況、そのときどきの生活によって揺れ動きます。診断ナビはこの結果を「あなたはこういう人」と決めつけず、幅を持たせた推定として見せています。この記事の読み方も同じです。当てはまるところだけ拾って、試してみてください。
自分の傾向で何が起きやすいか
行動カードは「性格の5つの傾向」の結果に応じて出し分けられます。
5つのものさしは、次のとおりです。
- 外向性
- 協調性
- 誠実性
- 情緒安定性
- 開放性
どれも高い・低いのどちらにも優劣はありません。お金との付き合い方でも、活きやすい場面と負担になりやすい場面が裏表になっているだけです。回答から推定した傾向のため、時期や状況によって変わることがあります。
開放性。新しいものやアイデアに関心が向きやすい回答が多い人は、目新しい商品やサービスについ手が伸びやすいようです。慣れ親しんだものを好む回答が多い人は、自分へのご褒美でも同じ物を選び続けやすいことがあります。
誠実性。計画を立ててから進める回答が多い人は、貯金の目標が一度崩れると、そこで続ける気持ちが切れやすいようです。その場に合わせて進める回答が多い人は、仕組みを作らないと貯金が後回しになりがちです。
外向性。人と関わるほど気持ちが盛り上がる回答が多い人は、その場の雰囲気に押されて大きな買い物を決めやすいことがあります。一人の時間に落ち着く回答が多い人は、家計の話を切り出すまでに時間がかかりやすいようです。
協調性。相手の気持ちを優先する回答が多い人は、パートナーと金銭感覚が違っても、言い出せずに合わせてしまいやすいようです。自分の考えをはっきり伝える回答が多い人は、割り勘の場面でも金額をきっちり伝えることを優先しやすいことがあります。
情緒安定性。気持ちの動きを敏感に感じ取る回答が多い人は、気分が落ち込んだ日に買い物で発散しやすいようです。落ち着きを保ちやすい回答が多い人は、危機感が湧きにくいぶん、節約を決めても長続きしないことがあります。
どれか一つが自分に近ければ十分です。「どれも近くない」なら、それも一つの結果です。行動カードは、2つの傾向が重なって出ることもあります。まずは短い版を受けて、自分がどちらの傾向に寄っているかを確かめてみてください。
行動カードの使い方(例3枚)
行動カードは、状況・行動・言い方・うまくいかない時・根拠・振り返りという6つの要素からできています。読み進める順序は自由に変えて構いません。
- 状況: いつ・どの場面か
- 行動: 試すこと
- 言い方: 具体的なセリフ
- うまくいかない時: 代案
- 根拠: どの回答から出たか
- 振り返り: 試した後に選ぶ4択
お金の場面では、次の3枚が出番の多い状況を扱っています。
例1: 新しいものについ手が伸びる場面(開放性が高めの人向け)
- 行動: 新しい物だけ、購入前に24時間だけ空ける
- 言い方: 「明日も欲しいと思ったら買う」と自分の中で決めておく
- うまくいかない時: 24時間待つのが難しい日は、カートに入れたまま一晩だけ画面を閉じておきます
新しいものに関心が向きやすい回答が多い人ほど、目新しい商品につい手が伸びやすいものです。
例2: 気分で衝動買いしそうになる場面(気持ちが動きやすい人向け)
- 行動: 会計の前に、今の気持ちを一言だけ声に出す
- 言い方: 「今ちょっとストレス発散で買おうとしてる」と、心の中でつぶやくだけでかまいません
- うまくいかない時: 言葉にしにくい時は、カートを閉じて1時間だけ待ちます
気持ちの動きを敏感に感じ取る回答が多い人は、買い物でストレスを発散しやすいようです。
例3: お金のことが漠然と不安な場面(気持ちが動きやすく、計画を立てるのが苦手な人向け)
- 行動: 不安を抱える代わりに、今月の使用額を一つ確認する
- 言い方: 「まず今月の実際の金額だけ見てみる」と、頭の中で確認するところから
- うまくいかない時: 数字を見るのが怖い時は、専門家や相談窓口を頼るのも一つの代案です
気持ちが動きやすい回答と、その場に合わせて進める回答が重なることがあります。すると不安だけが膨らんで、実際の数字と結びつきにくくなります。
振り返りは4択だけ
試したあとは、「始めやすかった/変わらなかった/かえって負担だった/まだ試していない。」の中から一つを選びます。「かえって負担だった」を選ぶことも、意味のある結果です。合わないカードが分かれば、次に試すカードを絞り込めます。行動カードは全部をこなす道具ではなく、1枚ずつ試して手放していくためのものです。
残りの9枚は、記事の下の一覧で確認できます。どのカードが出るかは「性格の5つの傾向」の回答しだいです。まだの場合は、性格の5つの傾向を測ってみる(無料・約3分)を先に受けてみてください。短い版の設問数は10問です。
相手との違いを知る
お金の感覚が合わないと感じる相手は、自分ひとりの傾向だけでは説明がつかないことがあります。将来のために先に取っておきたい人と、今を楽しむために使いたい人が一緒にいると、同じ支出でも噛み合わない感じが残ります。どちらが正しいかではなく、優先順位の違いというだけです。
診断ナビの二人比較では、相手について「たぶんこう」を答えるだけで、アプローチの例が出ます。相手に通知は届きません。パートナーや家族を思い浮かべて、相手のことも考えてみる(相手には知られません)から試せます。ほかの比較の切り口は、二人比較のトップからまとめて見られます。どちらも無料で、回数の制限はありません。
比較の結果は「相性が良い・悪い」の点数では出しません。違いがどこにあるかと、その違いを踏まえた言い方の例だけを出します。診断結果で人を決めつけないためのルールです。
関係する診断
この記事の行動カードは、次の診断の結果から組み立てます。どちらも無料・登録不要で、結果まで見られます。
- 性格の5つの傾向(ビッグファイブ) ─ 短い版は10問・約3分、長い版は50問・約13分。行動カードの条件になる、この記事の主な診断です。設問は公開されている IPIP の項目を当サイトが翻訳したものです。
- お金の価値観 ─ 使う・備える・共有するという3つの観点から、お金との付き合い方の好みを推定します。当サイト独自の質問です。短い版は12問・約3分、長い版は30問・約8分。
どちらの診断も、性格や金銭感覚を確定するものではありません。家計の健全性や資産状況を判定するものでもなく、投資や借入の判断材料にもなりません。お金の使い方の良し悪しを示すものでもありません。結果は回答からの推定で、場面や時期で変わることがあります。
自分の説明書で続きをやる
診断の結果は、「自分の説明書」に場面ごと積み重なっていきます。保存した行動カードと、試したあとの振り返りをまとめて見返せます。自分の説明書を育てるから見に行けます。診断がまだなら、説明書のページから診断へ進めます。
測定方法や限界は、性格の5つの傾向の測定方法・限界とお金の価値観の測定方法・限界で公開しています。ほかの場面も読む場合は、仕事・恋愛・友人・家族・学びの記事へどうぞ。