学びの悩みは、頭の良し悪しの話ではありません。同じ教材でも、毎日少しずつ進める人と、興味の向いた時に一気に進める人とでは、続かなくなる場面が違います。この記事では、勉強や学び直しの悩みを「性格の5つの傾向」から読み解きます。明日から試せる12枚の行動カードの使い方もまとめました。診断は無料・登録不要、短い版は約3分です。
学びで、こんなことはありませんか
- 資格試験の勉強を始めようと決めても、計画を立てただけで手が止まる
- 一度サボると、そのままズルズルと何日も再開できなくなる
- 新しい勉強法が気になって、今のやり方を最後まで続けられない
- 学んだことを話せる相手がおらず、知識が積みっぱなしになっている
- 覚えたはずのことを、少し時間が経つとうまく思い出せない
当サイトで集めた性格診断の口コミでは、「診断して終わりで、どう使えばいいか分からない」という声が目立ちました。学び方の傾向が分かっても、今日の勉強のやり方までは変わりません。診断ナビの記事が扱うのは、そこから先です。学びの場面ごとに、試すこと・言い方の例・うまくいかない時の代案をひとまとめにしました。試したかどうかは自分で記録し、振り返れます。
二つ目に多かったのが、受け直すたびに結果が変わるという感想です。学び方の好みは、扱う教材の難しさや、そのときの生活のゆとりによって揺れるものです。診断ナビはこの結果を「これがあなたの学び方」と決めつけず、幅のある推定として示しています。読み方はいつも同じです。自分に当てはまりそうな部分だけ選び、一つ試してみてください。
自分の傾向で何が起きやすいか
行動カードは「性格の5つの傾向」の結果によって出し分けられます。
5つの傾向は、次のとおりです。
- 外向性
- 協調性
- 誠実性
- 情緒安定性
- 開放性
高い・低いのどちらが優れているわけでもありません。学びの場面でも、活きる場面と負担になる場面が裏表なだけです。回答から推定した傾向なので、教材や時期によって変わることがあります。
誠実性。計画や準備を整えてから動く回答が多い人は、目標が大きいほど準備に時間をかけがちです。その分、着手が遅れやすいようです。反対に、その場の流れで進める回答が多い人は、計画を立てても長続きしにくいことがあります。決めたノルマが早めに崩れやすいようです。
開放性。新しい考え方に関心が向きやすい回答が多い人は、学び方をいろいろ試したくなります。一つの方法を最後まで続けにくいことがあるようです。反対に、具体的で実用的な話題を好む回答が多い人は、同じ復習の仕方を繰り返しやすいようです。新しい方法に切り替える機会は少なめです。
外向性。人と関わるほど元気が出る回答が多い人は、静かな環境に一人でいるほど集中しにくいようです。人の気配があるほうが進みやすいのかもしれません。反対に、一人の時間に落ち着きを感じる回答が多い人は、独学で理解を完結させやすいようです。
協調性。自分の考えを率直に伝える回答が多い人は、指摘や助言を受けた直後に反論が先に出やすいようです。反対に、相手の気持ちに配慮する回答が多い人は、講座で遅れが出ても連絡をためらいやすいようです。負担に見られたくない気持ちが先に立つこともあります。
情緒安定性。気持ちの動きを敏感に感じ取る回答が多い人は、勉強が一度途切れると、そこで諦めやすいようです。反対に、落ち着きを保ちやすい回答が多い人は、強い興味を感じにくく、何に関心があるのか分かりにくいことがあります。
一つでも近いと感じるものがあれば十分です。どれも当てはまらなくても、それも一つの結果です。行動カードは、複数の傾向が重なって出ることもあります。まずは短い版で、自分がどちらに寄りやすいかを確かめてみてください。
行動カードの使い方(例3枚)
行動カードは、状況・行動・言い方・うまくいかない時・根拠・振り返りという6つの要素でひとまとまりです。状況は想定する場面、行動は実際に試してほしいことを指します。言い方はそのまま使えるセリフの例で、根拠はその提案の出どころです。振り返りは、試したあとの手応えを4択で選ぶ欄です。読む順序は自由です。学びの場面では次の3枚がよく当てはまります。
例1: 学習計画を立てようとする場面(誠実性が低めの人向け)
- 行動: 細かい計画表の代わりに、次の1回分だけ決める
- 言い方: 「今夜30分、テキスト3ページだけ」
- うまくいかない時: 1回分すら決めにくい時は、教材を開くことだけを約束します
誠実性が低めで、細かい計画が続きにくい回答が多い人ほど、詳しい計画表を作っても数日で崩れやすいものです。
例2: 学習が一度途切れてしまった場面(気持ちが動きやすい人向け)
- 行動: 続いた基準を、週の合計回数であらかじめ決めておく
- 言い方: 「今週あと2回できればOK」
- うまくいかない時: 1日休んだだけで諦めたくなる時は、次の1回だけを考えます
気持ちが動きやすく、一度崩れると諦めやすい回答の人は、完璧に続けることを基準にすると、一度の中断で投げ出しやすいようです。
例3: 学んだことを仕事に活かしたい場面(開放性が高めで外向性が低めの人向け)
- 行動: 会議での発言でなく、文章にして一つ共有する
- 言い方: 「最近学んだことを短くまとめました」
- うまくいかない時: 共有先が浮かばない時は、自分用のメモとして残します
開放性が高く外向性が低めの回答が重なると、学びへの関心は強くても発信する機会が少ないようです。知識が積みっぱなしになりやすいことがあります。
振り返りは4択だけ
試したら、次の4つの中から一つを選ぶだけです。
- 始めやすかった
- 変わらなかった
- かえって負担だった
- まだ試していない 「かえって負担だった」であっても、意味のある結果には変わりません。合わないと分かったカードは、次に何を試すかを決める材料になります。行動カードは全部をやり切るためのリストではなく、試して手元に残すか外すかを決めていく道具です。
残りの9枚は、この記事の下に一覧で並べています。実際にどのカードが出るかは、「性格の5つの傾向」の結果によって決まります。まだ受けていない場合は、性格の5つの傾向を測ってみる(無料・約3分)から確かめてみてください。短い版は10問です。
相手との違いを知る
覚え方や関心の向きが合わないと感じる相手も、自分の傾向だけでは説明がつかないことがあります。声に出しながら覚えたい人と、黙って読み進めたい人が同じ勉強会にいると、ペースの違いから気疲れすることがあります。どちらが優れているという話ではなく、取り込み方の違いというだけです。
診断ナビの二人比較では、相手について「たぶんこう」を答えるだけで、アプローチの例が出ます。相手に通知は届きません。学び方が違う同僚・講師・勉強仲間を思い浮かべて、相手のことも考えてみる(相手には知られません)から試せます。ほかの比較の切り口は、二人比較のトップからまとめて見られます。どちらも無料で、回数の制限はありません。
比較の結果は「相性が良い・悪い」の点数では出しません。違いがどこにあるかと、その違いを踏まえた言い方の例だけを出します。診断結果で人を決めつけないためのルールです。
関係する診断
この記事の行動カードは、次の診断の結果から組み立てます。どちらも無料・登録不要で、結果まで見られます。
- 性格の5つの傾向(ビッグファイブ) ─ 外向性・協調性・誠実性・情緒安定性・開放性を推定します。行動カードの条件になる、この記事の主な診断です。短い版は10問・約3分、長い版は50問・約13分。設問は公開されている IPIP の項目を当サイトが翻訳したものです。
- 学び方・関心の発見 ─ 言葉、論理・数字、図や空間、体を動かす、対人、内省という6つの活動領域を扱います。心地よく取り組めるかどうかを自己申告から推定します。多重知能の考え方を参考にした当サイト独自の質問です。知能を測定するものではありません。短い版は12問・約3分、長い版は36問・約9分。
どちらの診断も、知能や学力を測定するものではありません。向いている勉強法や進路、得意な仕事を確定するものでもありません。学ぶ力の高低を示すものではありません。結果は回答からの推定で、場面や時期で変わることがあります。
自分の説明書で続きをやる
受けた結果は、「自分の説明書」に少しずつたまっていきます。場面ごとの行動カードと、試した振り返りをまとめて見返せます。続きは自分の説明書を育てるからご覧ください。まだ診断していない場合も、説明書のページから診断に進めます。
測定方法や限界は、性格の5つの傾向の測定方法・限界と学び方・関心の発見の測定方法・限界で公開しています。ほかの場面も読みたい場合は、仕事・恋愛・友人・家族・お金の記事へどうぞ。