仕事の悩みは、性格の良し悪しでは決まりません。同じ場面でも、準備を整えてから動く人と、まず動いてから直す人では、つまずく場所が違います。この記事では、仕事で起きやすい悩みを「性格の5つの傾向」から読み解きます。そのうえで、明日から試せる12枚の行動カードの使い方をまとめました。診断は無料・登録不要で、短い版なら約3分で結果まで見られます。
仕事で、こんなことはありませんか
- 上司に報告する前に、完成度が気になって手が止まる
- 会議で言いたいことがあるのに、タイミングを逃す
- 頼まれると断れず、気づけば仕事を抱え込んでいる
- 夕方には疲れ切っていて、家に帰っても頭が切り替わらない
- 失敗した直後は、謝ることで頭がいっぱいになる
性格診断の口コミを当サイトで集めたところ、「診断して終わりで、どう使えばいいか分からない」という声が目立ちました。結果を読んで「そうかも」と思っても、翌日の仕事は何も変わりません。診断ナビの記事は、その次の一歩に絞っています。仕事の場面ごとに、次の3つを用意しました。
- 試すこと
- 言い方の例
- 合わない場合の代案
試した結果は、自分で振り返れるようにしています。
もう一つ多かった声は、「受けるたびに結果が変わる」でした。仕事の傾向は、部署が変わったり、忙しさが変わったりすると揺れます。だから診断ナビでは、結果を「あなたはこういう人」と固定しません。幅のある推定として表示します。この記事の読み方も同じです。当てはまる部分だけを拾って、試してみてください。
自分の傾向で何が起きやすいか
行動カードは「性格の5つの傾向」の結果に合わせて出し分けます。
5つの傾向とは、次のとおりです。
- 外向性
- 協調性
- 誠実性
- 情緒安定性
- 開放性
どれも高い・低いに優劣はありません。活きやすい場面と負担になりやすい場面が、裏表になっているだけです。回答から推定した傾向なので、時期や状況で変わることがあります。
誠実性。計画や準備を整えてから取り組む回答が多い人は、報告の前に完成度を上げすぎることがあります。その結果、着手や共有が遅れがちです。反対に、その場の流れで進める回答が多い人は、締切が近づくまで動きにくいことがあります。
外向性。一人の時間や少人数に落ち着きを感じる回答が多い人は、会議で自分から話す場面が負担になりやすいようです。人と関わるほど元気が出る回答が多い人は、文字だけのやり取りが続くと物足りなさを感じることがあります。
協調性。相手の気持ちに配慮する回答が多い人は、頼まれごとを断りにくく、指示も相談のような言い方になりがちです。自分の考えを率直に伝える回答が多い人は、意見が対立した場面で反論が先に出やすいようです。相手の言い分を受け止める前に、言い返してしまうことがあります。
情緒安定性。気持ちの動きを敏感に感じ取る回答が多い人は、疲れの影響を強く受けやすいようです。失敗のあとに気持ちを引きずることもあります。落ち着きを保ちやすい回答が多い人は、緊張感が湧きにくいぶん、評価面談の準備を後回しにしがちです。
開放性。新しい考えに関心が向く回答が多い人は、関心が広いぶん、面接や自己紹介で伝える軸を一つに絞りにくいことがあります。慣れた進め方を好む回答が多い人は、異動や新しいツールの導入で変化が一度に来ると、負担を感じやすいようです。
どれか一つが当てはまれば十分です。「全部当てはまらない」なら、それも一つの結果です。行動カードは傾向の組み合わせでも出ます。まず短い版を受けて、自分の傾向がどこに寄っているかを確かめるのが近道です。
行動カードの使い方(例3枚)
行動カードは、1枚が6つの要素でできています。読む順番も、この順で構いません。
- 状況: いつ・どの場面か
- 行動: 試すこと
- 言い方: 具体的なセリフ
- うまくいかない時: 代案
- 根拠: どの回答から出たか
- 振り返り: 試した後に選ぶ4択
仕事の場面では、次の3枚がよく使われる状況を扱っています。
例1: 上司に進捗を報告する前(誠実性が高めの人向け)
- 行動: 完成前に方向性だけ先に確認する
- 言い方: 「仕上げる前に、方向性だけ確認してもらえますか」
- うまくいかない時: 口頭が苦手なら、要点を3行で送るだけでも成立します
準備を整えてから動く回答が多い人ほど、完成度を上げてから見せたくなります。でも上司が知りたいのは、多くの場合、方向が合っているかどうかです。
例2: 仕事で疲れがたまっている場面(気持ちが動きやすい人向け)
- 行動: 疲れを感じた時点で、その日の予定を一つ減らす
- 言い方: 「今日はここまでにします」と早めに区切る
- うまくいかない時: 予定を減らせない日は、次の一手だけ紙に書き出して終えます
疲れの影響を強く感じる回答が多い人は、限界まで粘ってから休むより、早めに区切るほうが翌日に残りにくいようです。
例3: 頼まれごとを断りたい場面(協調性と誠実性がともに高めの人向け)
- 行動: 引き受ける前に、今の仕事量を一度声に出して数える
- 言い方: 「今は○件抱えていて、来週なら対応できます」
- うまくいかない時: 断り切れない時は、期限だけ相手と決め直します
断ることに抵抗がある回答と、きちんとやり切りたい回答が重なると、依頼を抱え込みやすくなります。
振り返りは4択だけ
試したら、次の4つから一つ選びます。
- 始めやすかった
- 変わらなかった
- かえって負担だった
- まだ試していない
「かえって負担だった」も立派な結果です。合わないカードが分かれば、次に試すカードが絞れます。行動カードは全部を実行するものではなく、1枚ずつ試して手放していく道具です。
残りの9枚は、この記事の下に一覧で載せています。ただし、自分に出るカードは「性格の5つの傾向」の結果で決まります。まだ受けていない人は、性格の5つの傾向を測ってみる(無料・約3分)から始めてください。短い版は10問です。
相手との違いを知る
仕事の悩みの多くは、自分の傾向だけでは解けません。上司が「まず結論を」と言う人で、自分が「経緯から説明したい」人なら、報告のたびに噛み合わない感じが残ります。どちらが正しいかではなく、進め方の好みが違うだけです。
診断ナビの二人比較では、相手について「たぶんこう」を答えるだけで、アプローチの例が出ます。相手に通知は届きません。上司・部下・同僚を思い浮かべて、相手のことも考えてみる(相手には知られません)から試せます。無料で、回数の制限はありません。
比較の結果は「相性が良い・悪い」の点数では出しません。違いがどこにあるかと、その違いを踏まえた言い方の例だけを出します。診断結果で人を決めつけないためのルールです。
関係する診断
この記事の行動カードは、次の診断の結果から組み立てます。どれも無料・登録不要で、結果まで見られます。
- 性格の5つの傾向(ビッグファイブ) ─ 短い版は10問・約3分、長い版は50問・約13分。行動カードの条件になる、この記事の主な診断です。設問は公開されている IPIP の項目を当サイトが翻訳したものです。
- 仕事の進め方・対話スタイル ─ 主張・慎重さ・安定した進行・協働の4つの観点から、仕事での行動の傾向を推定します。DISC 理論(Marston 1928)を参考にした当サイト独自の質問です。短い版は12問・約3分。
- 完璧主義の行動パターン ─ 高い基準・失敗への負担・先延ばし・確認のしすぎの4つを見ます。報告前に手が止まる人、確認を重ねすぎる人に向いています。短い版は12問・約3分。
どの診断も、性格や能力を確定するものではありません。仕事の能力の高低を示すものでもありません。結果は回答からの推定で、場面や時期で変わることがあります。
自分の説明書で続きをやる
受けた結果は「自分の説明書」にまとまります。説明書では、場面ごとに保存した行動カードと、試した結果の振り返りを一覧できます。自分の説明書を育てるから開けます。まだ診断していない場合は、説明書のページから診断に進めます。
測定方法や限界は、性格の5つの傾向の測定方法・限界で公開しています。ほかの場面も読む場合は、恋愛・友人・家族・学び・お金の記事へどうぞ。