占い・あそび

タロットの「力」(8)

「忍耐」「勇気」を挙げる解説があるカード。この札のページです。

観葉植物とカップのある机で、伏せた3枚のカードの1枚に手を伸ばすキリン

絵

このカードの絵

花の冠をかぶり、穏やかなライオンの顔にそっと手を添える柴犬の絵

「忍耐」「勇気」を挙げる解説があるカード。

当サイトの絵では、花の冠をかぶった柴犬が、穏やかなライオンの顔にそっと手を添える場面を描き、力ずくでなく、やわらかな関わりで向き合う姿に見立てています。

ウェイトは第I部で、この札の女性は通常ライオンの口を閉じさせる姿で描かれ、古い形では口を開けさせていると書いています。

たとえば、ライオンの顔にそっと手を添える姿は、荒い感情をなだめる手つきのように見えます。

当サイトの絵は、花の冠をかぶり、穏やかなライオンの顔にそっと手を添える柴犬を描きました。

当サイトはカードに良し悪しをつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。

正位置と逆位置、1911年の原典の言葉、名前と番号の違い、問いかけを、この順に載せています。

正位置

正位置はどう読まれるとされるか

確かめた解説 4 件のうち 3 件が「勇気」を、3 件が「忍耐」を挙げています。

当サイトでは、力ずくでなく、おだやかさで向き合う札として読みます。

当サイトでは、強さを「押さえつけること」でなく、「受けとめて付き合うこと」と捉えます。

たとえば、自分の中の荒い感情や衝動と、ていねいに付き合う場面です。

確かめた解説 4 件のうち、正位置の言葉として最も多く挙がったのは「勇気」(3 件)です。続いて、「忍耐」(3 件)、「意志」(2 件)が挙がりました。

下の表は、当サイトが読んだ解説(検索の上位のカードのページ)が、この札に当てている言葉を数えたものです。似た意味の言葉は、当サイトが1つの呼び名にまとめました。

力の正位置に当てられた言葉(確かめた解説 4 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
勇気3 件 / 4 件
忍耐3 件 / 4 件
意志2 件 / 4 件

逆位置

逆位置はどう読まれるとされるか

逆位置では、確かめた解説 4 件のうち 3 件が「無気力」を挙げています。

当サイトでは、自信が揺らぎ、感情に振り回される状態として読みます。

「感情の乱れ」「支配欲」を挙げる解説もあります。当サイトでは、力の使い方が荒くなる状態に重ねて読みます。

原典の逆位置の語は、専制・力の乱用・弱さ・不和・不名誉です。

逆位置では、確かめた解説 4 件のうち「無気力」を挙げたものが最も多く、3 件でした。

力の逆位置に当てられた言葉(確かめた解説 4 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
無気力3 件 / 4 件
活力不足1 件 / 4 件
軽率1 件 / 4 件

文章は写していません。言葉だけを数え、1つの解説につき、正位置・逆位置とも最大3語まで記録しました。

確かめた解説(4 件・外部サイト):

当サイトの1枚引きは、逆位置を使わずに正位置の意味だけを見る設定にも切り替えられます。

原典

1911年の原典ではどう書かれているか

ここで引く語は、ウェイトの1911年の本の Part III「大アルカナとその占いの意味」の節にあるものです。訳は当サイトのもので、既存の日本語訳は使っていません。

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ウェイトは、正位置の語として「力・気力・行動・勇気・度量の広さ・申し分ない成功・名誉」と書いています。

正位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Power力
energy気力
action行動
courage勇気
magnanimity度量の広さ
complete success申し分ない成功
honours名誉

原典は、逆位置の語に「専制・力の乱用・弱さ・不和・不名誉」を並べて書きました。

逆位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Despotism専制
abuse of power力の乱用
weakness弱さ
discord不和
disgrace不名誉

ウェイトは、自分が納得する理由があって、この札を、ふつう 8 番とされる正義の札と入れ替えたと書いています。

原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は、当サイトの決まりで訳していません。

名前と番号

名前と番号の違い

力の名前と番号
見かた番号名前
1911年の原典8Fortitude
マルセイユ系11La Force
日本語―力・剛毅・強さ・フォーティチュード

マルセイユ系では力が 11 番・正義が 8 番で、1911 年の原典とは番号が入れ替わっています。

日本語では「力」のほか、「剛毅」「強さ」「フォーティチュード」と呼ぶ解説もあります。

1911 年の原典では 8 番、マルセイユ系では 11 番で、正義の札と番号が入れ替わっています。

22枚の名前と番号の違いは、大アルカナの一覧の表にまとめています。

問いかけ

このカードを引いたときの問いかけ

先のことを聞く問いではなく、いまの自分と、これまでの自分に向けた3つの問いです。答えは書かなくて構いません。

  1. いま、なだめたい気持ちや衝動はありますか。
  2. 強くあろうとして、力が入りすぎていることはありませんか。
  3. おだやかに向き合ってうまくいった経験は、どんなときでしたか。

質問

よくある質問

タロットの力の意味は?

この流派では、力は「忍耐」「勇気」を表すとされます。当サイトでは、腕力ではなく、感情と穏やかに付き合うやわらかな粘り強さとして読みます。

力の番号が 8 の本と 11 の本があるのはなぜですか?

ウェイトは、自分が納得する理由で正義と番号を入れ替えました。マルセイユ系は 11 番のままです。どちらが正しいとは決まっていません。

力の逆位置の意味は?

確かめた解説 4 件のうち 3 件が「無気力」を挙げています。当サイトでは、自信が揺らぐ状態や、力の使い方が荒くなる状態に重ねて読みます。

力の札のライオンは何を表しますか?

たとえば、ライオンを荒い感情や衝動に見立てると、手を添える人物の姿は、感情との付き合い方の絵になります。

ほかのカード

ほかのカード・1枚引きに戻る

たとえば、泣きやまない子の背中をゆっくりさすって、落ち着くのを待つ場面は、獅子をなだめる力の絵に近い景色です。

並べると、当サイトの絵の力はライオンと向き合い、隠者は雪の山でランタンを掲げてひとりで立つので、相手がいる絵と、いない絵に分かれます。

読み比べると、戦車の「押して進む」と力の「なだめて整える」は、同じ意志でも手の使い方が逆です。

1枚引きに戻る

同じ場面で語られることが多い札:

読み物の根拠と限界

根拠について

占い・あそび

タロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。

  • Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
  • Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
  • Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
  • カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
  • ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
  • ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
  • ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
  • ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
  • ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。
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