占い・あそび

タロットの「戦車」(7)

「勝利」「行動力」を挙げる解説があるカード。この札のページです。

観葉植物とカップのある机で、伏せた3枚のカードの1枚に手を伸ばすキリン

絵

このカードの絵

白と黒の二頭の馬に引かれた車に乗り、星の天蓋の下で杖を手にする柴犬の絵

「勝利」「行動力」を挙げる解説があるカード。

当サイトの絵では、白と黒の二頭の馬に引かれた車に柴犬が乗る場面を描き、向きの違う力を一つにまとめる場面に見立てています。

ウェイトは第I部で、写本のなかには二体のスフィンクスに引かせた形があり、18世紀には白い馬が車につながれていたと説明しています。

当サイトの絵では、星の天蓋を目的に向かう意志に見立て、手綱は持たせずに、力ずくでなく意志で導く姿にしています。

当サイトの絵は、白と黒の二頭の馬に引かれた車に乗り、星の天蓋の下で杖を手にする柴犬を描きました。手綱は持たせていません。

当サイトはカードに良し悪しをつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。

正位置と逆位置、1911年の原典の言葉、名前と番号の違い、問いかけを、この順に載せています。

正位置

正位置はどう読まれるとされるか

確かめた解説 5 件のうち 4 件が「勝利」を、3 件が「行動力」を挙げています。

当サイトでは、違う方向へ引く力をまとめて、前へ進む札として読み、勢いそのものよりも、向きを定める自制に焦点を当てます。

たとえば、目標に向かって段取りを組む、気持ちの揺れを抑えて進める、といった場面です。

確かめた解説 5 件のうち、正位置の言葉として最も多く挙がったのは「勝利」(4 件)です。続いて、「行動力」(3 件)、「達成」(2 件)が挙がりました。

下の表は、当サイトが読んだ解説(検索の上位のカードのページ)が、この札に当てている言葉を数えたものです。似た意味の言葉は、当サイトが1つの呼び名にまとめました。

戦車の正位置に当てられた言葉(確かめた解説 5 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
勝利4 件 / 5 件
行動力3 件 / 5 件
達成2 件 / 5 件
前進2 件 / 5 件

逆位置

逆位置はどう読まれるとされるか

逆位置では、確かめた解説 5 件のうち 5 件が「感情の乱れ」を挙げています。

当サイトでは、二頭の力が噛み合わず、向きを定め損ねる感じに重ねて読みます。

「停滞」を挙げる解説が 2 件、「迷い」を挙げる解説が 1 件あります。当サイトでは、勢いが空回りして、進む方向が定まらない状態に重ねて読みます。

原典の逆位置の語には争いや敗北が並び、勢いがぶつかり合う状態に寄っています。

逆位置では、確かめた解説 5 件のうち「感情の乱れ」を挙げたものが最も多く、5 件でした。ほかには、「停滞」(2 件)が重なりました。

戦車の逆位置に当てられた言葉(確かめた解説 5 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
感情の乱れ5 件 / 5 件
停滞2 件 / 5 件
軽率1 件 / 5 件

文章は写していません。言葉だけを数え、1つの解説につき、正位置・逆位置とも最大3語まで記録しました。

確かめた解説(5 件・外部サイト):

当サイトの1枚引きは、逆位置を使わずに正位置の意味だけを見る設定にも切り替えられます。

原典

1911年の原典ではどう書かれているか

ここで引く語は、ウェイトの1911年の本の Part III「大アルカナとその占いの意味」の節にあるものです。訳は当サイトのもので、既存の日本語訳は使っていません。

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ウェイトは、正位置の語として「助け・摂理・戦い・勝利・思い上がり・報復・面倒」と書いています。

正位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Succour助け
providence摂理
war戦い
triumph勝利
presumption思い上がり
vengeance報復
trouble面倒

原典は、逆位置の語に「騒ぎ・口論・争い・訴訟・敗北」を並べて書きました。

逆位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Riot騒ぎ
quarrel口論
dispute争い
litigation訴訟
defeat敗北

確かめた解説 5 件のうち、「勝利」を挙げるのが 4 件、「前進」が 2 件です。ウェイトは正位置の語に「助け」「摂理」「戦い」「勝利」のあと、「思い上がり」「報復」「面倒」まで並べています。当サイトでは、勝つ札として読む流れを、原典の語の一部だけを前に出したものと見ます。

原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は、当サイトの決まりで訳していません。

名前と番号

名前と番号の違い

戦車の名前と番号
見かた番号名前
1911年の原典7The Chariot
マルセイユ系7Le Chariot
日本語―戦車・チャリオット

日本語では「戦車」のほか、「チャリオット」と呼ぶ解説もあります。

マルセイユ系の札の名前は「LE CHARIOT」で、二輪の馬車を意味する言葉です。

22枚の名前と番号の違いは、大アルカナの一覧の表にまとめています。

問いかけ

このカードを引いたときの問いかけ

先のことを聞く問いではなく、いまの自分と、これまでの自分に向けた3つの問いです。答えは書かなくて構いません。

  1. いま、二つの方向へ引かれている力は何ですか。
  2. 勢いに任せたときと、向きを定めたときで、結果にどんな違いを感じましたか。
  3. 手綱を握りたいと思う場面はありますか。

質問

よくある質問

タロットの戦車の意味は?

この流派では、戦車は「勝利」「行動力」を表すとされます。当サイトでは、勝利の札というより、向きを定める自制の札として読みます。

戦車の逆位置の意味は?

確かめた解説 5 件のうち 5 件が「感情の乱れ」を挙げています。当サイトでは、勢いが空回りする状態や、進む方向が定まらない状態に重ねて読みます。

戦車の白と黒の二頭は何ですか?

ウェイトは第I部で、写本のなかには二体のスフィンクスが引く形があると書いています。当サイトの絵では白と黒の二頭の馬にして、向きの違う二つの力に見立てています。

戦車は戦いの札ですか?

原典の語に「戦い」はあります。確かめた解説は、「勝利」「行動力」「前進」などを挙げています。当サイトでは、戦うことより、まとめて進めることに重きを置いて読みます。

ほかのカード

ほかのカード・1枚引きに戻る

たとえば、荷物を積んだ車を運転して目的地へ向かう場面は戦車、荷造りの机に向かう場面は魔術師に近い景色です。

並べると、当サイトの絵の戦車は白と黒の二頭の馬が引く車で杖を手にし、力は穏やかなライオンの顔にそっと手を添えるので、手の使い方が「進める」と「寄り添う」に分かれます。

ウェイトの正位置の語は、戦車が「勝利」「戦い」など、力が「勇気」「度量の広さ」などです。

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同じ場面で語られることが多い札:

読み物の根拠と限界

根拠について

占い・あそび

タロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。

  • Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
  • Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
  • Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
  • カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
  • ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
  • ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
  • ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
  • ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
  • ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。
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