占い・あそび
タロットの「死神」(13)
「区切り」「決断」を挙げる解説があるカード。この札のページです。
絵
このカードの絵
この札の名前と絵は、人の生死や病気を言い当てるものではありません。
「区切り」「決断」を挙げる解説があるカード。
たとえば、荷造りを終えた部屋の床に朝の光が差す場面に、当サイトの絵の旗を掲げた柴犬の騎士と、地平線に昇る朝日を重ねられます。
当サイトの絵では、骸骨や大鎌ではなく、旗と馬と朝日で「ひとつの形のあとに続くもの」を描きました。
ウェイトは第I部で、古い形の札を、野から腕や頭が出た中を大鎌の骸骨が刈る絵と説明しています。ウェイトは、札に割り当てられた別の読みとして「変化」「変容」も挙げています。
当サイトの絵は、黒い外套とよろいをまとって白い馬に乗り、白い花の旗を掲げて、朝日の昇る地平へ向かう柴犬を描きました。骸骨や大鎌は描いていません。
当サイトはカードに良し悪しをつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
正位置と逆位置、1911年の原典の言葉、名前と番号の違い、問いかけを、この順に載せています。
正位置
正位置はどう読まれるとされるか
正位置は「区切り」「手放し」「再生」を挙げる解説があります。
この流派では、正位置の死神は「区切り」「決断」の札とされます。
たとえば、引っ越しや役割の交代で、使い終えた道具を箱に詰める場面です。
確かめた解説 5 件のうち、正位置の言葉として最も多く挙がったのは「区切り」(3 件)です。続いて、「決断」(3 件)、「節目」(2 件)が挙がりました。
下の表は、当サイトが読んだ解説(検索の上位のカードのページ)が、この札に当てている言葉を数えたものです。似た意味の言葉は、当サイトが1つの呼び名にまとめました。
| 言葉 | 挙げた解説 |
|---|---|
| 区切り | 3 件 / 5 件 |
| 決断 | 3 件 / 5 件 |
| 節目 | 2 件 / 5 件 |
逆位置
逆位置はどう読まれるとされるか
逆位置は「執着」「抵抗」「停滞」を挙げる解説があります。
原典の逆位置の語は、惰性・眠り・無気力・石のように固まること・夢遊状態・望みが断たれることです。
たとえば、終えるはずの片づけを何度も後回しにして、箱が部屋の隅に積まれたままになる場面です。
逆位置では、確かめた解説 5 件のうち「不安」を挙げたものが最も多く、3 件でした。ほかには、「停滞」(3 件)、「執着」(2 件)が重なりました。
| 言葉 | 挙げた解説 |
|---|---|
| 不安 | 3 件 / 5 件 |
| 停滞 | 3 件 / 5 件 |
| 執着 | 2 件 / 5 件 |
文章は写していません。言葉だけを数え、1つの解説につき、正位置・逆位置とも最大3語まで記録しました。
確かめた解説(5 件・外部サイト):
- ja.wikipedia.org(2026-10-09 に確認)
- sup.andyou.jp(2026-10-09 に確認)
- darkforesttarotcards.com(2026-10-09 に確認)
- tarot.lunafactory.co.jp(2026-10-09 に確認)
- rensa.jp.net(2026-10-09 に確認)
当サイトの1枚引きは、逆位置を使わずに正位置の意味だけを見る設定にも切り替えられます。
原典
1911年の原典ではどう書かれているか
ここで引く語は、ウェイトの1911年の本の Part III「大アルカナとその占いの意味」の節にあるものです。訳は当サイトのもので、既存の日本語訳は使っていません。
[object Object]
ウェイトは、正位置の語として「終わり・腐敗・さまざまな食い違い(女性の場合)」と書いています。
| 原典の英語 | 当サイトの訳 |
|---|---|
| End | 終わり |
| corruption | 腐敗 |
| many contrarieties (for a woman) | さまざまな食い違い(女性の場合) |
原典は、逆位置の語に「惰性・眠り・無気力・石のように固まること・夢遊状態・望みが断たれること」を並べて書きました。
| 原典の英語 | 当サイトの訳 |
|---|---|
| Inertia | 惰性 |
| sleep | 眠り |
| lethargy | 無気力 |
| petrifaction | 石のように固まること |
| somnambulism | 夢遊状態 |
| hope destroyed | 望みが断たれること |
ウェイトは正位置の最初に「終わり」を置いています。並べると、「区切り」「手放し」「再生」は、原典の「終わり」に近い語です。ただし、原典の正位置の語の多くは生死にかかわる語のため、ここには載せていません。
ウェイトは、この札について広まっている解き方は、ふだんより良いものだと書き、その例として「生まれ直し・つくること・行き先・新しくすること」を挙げています。
原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は、当サイトの決まりで訳していません。
名前と番号
名前と番号の違い
| 見かた | 番号 | 名前 |
|---|---|---|
| 1911年の原典 | 13 | Death |
| マルセイユ系 | 13 | La Mort |
| 日本語 | ― | 死神・デス・13番 |
日本語では「死神」のほか、「デス」「13番」とも呼ばれます。
札の名前は、人の生死を言い当てるものではなく、区切りを象徴する存在の呼び名です。
22枚の名前と番号の違いは、大アルカナの一覧の表にまとめています。
問いかけ
このカードを引いたときの問いかけ
先のことを聞く問いではなく、いまの自分と、これまでの自分に向けた3つの問いです。答えは書かなくて構いません。
- いま、区切りをつけてもいいと思っていることは何ですか。
- 手放すと決めたあとで、ほっとした経験はありますか。
- 入れ替わりのさなかにいるとき、何を持っていきたいですか。
質問
よくある質問
タロットの死神のカードの意味は?
正位置は「区切り」「再生」を挙げる解説があります。人の生死や病気を示す札ではありません。
タロットの死神が出たら、どうなりますか?
これから起きることは出しません。当サイトでは、手放したいものは何か、と自分に問いかける材料として使います。
死神のカードは怖いカードですか?
ウェイトは第I部で、古い形の札を大鎌の骸骨が刈る絵と説明し、札に割り当てられた別の読みとして「変化」「変容」も挙げています。たとえば、名前の字面が怖いときは、当サイトの絵の白い花の旗と朝日のほうを先に見る手があります。当サイトはカードに良し悪しをつけません。
死神が出たときのアドバイスは?
アドバイスは出しません。当サイトでは、区切りをつけたいことは何か、手放してもいいものは何か、と自分に問いかける材料として扱います。
ほかのカード
ほかのカード・1枚引きに戻る
並べると、当サイトの絵の死神は白い花の旗を掲げて白い馬で進み、塔は稲妻に照らされて冠が外れかけた絵で、動く馬と、ほどける建物という違いがあります。
ウェイトの正位置の語は、死神が「終わり」など、審判が「立場の変化」「新しくなること」などです。
たとえば、引っ越しで空になった部屋を見たあと、新居の鍵を受け取る場面は、死神から審判へ続く景色に近いです。
同じ場面で語られることが多い札:
読み物の根拠と限界
根拠について
占い・あそびタロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。
- Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
- Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
- Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
- カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
- ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
- ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
- ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
- ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
- ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。