占い・あそび

タロットの「吊るされた男」(12)

「忍耐」「試練」を挙げる解説があるカード。この札のページです。

観葉植物とカップのある机で、伏せた3枚のカードの1枚に手を伸ばすキリン

絵

このカードの絵

生きた木の枝から片方の足首で逆さに下がり、落ち着いた表情を見せる柴犬の絵

「忍耐」「試練」を挙げる解説があるカード。

たとえば、混み合う駅の通路でひとりだけ足を止め、周りの流れを眺め直す場面に、当サイトの絵の逆さに下がる柴犬を重ねられます。

当サイトの絵では、逆さに下がる柴犬の表情を落ち着いた顔にして、苦しみの絵に見えないようにしています。

当サイトでは、逆さになって見えてくる景色を、見方が変わったときに開ける視界として扱います。

当サイトの絵は、生きた木の枝から片方の足首で逆さに下がり、落ち着いた表情を見せる柴犬を描きました。首に縄を掛けた形や、苦しそうな顔は描いていません。

当サイトはカードに良し悪しをつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。

正位置と逆位置、1911年の原典の言葉、名前と番号の違い、問いかけを、この順に載せています。

正位置

正位置はどう読まれるとされるか

正位置は「待機」「立ち止まり」「視点の転換」を挙げる解説があります。

この流派では、正位置の吊るされた男は「忍耐」「試練」の札とされます。

たとえば、返事を急がずにひと晩置き、翌朝に条件を並べ直す場面です。

原典の正位置の語は「知恵」「用心深さ」「見分ける力」「試練」「犠牲」「直感」「占いの術」などです。

確かめた解説 5 件のうち、正位置の言葉として最も多く挙がったのは「忍耐」(3 件)です。続いて、「試練」(3 件)、「献身」(2 件)が挙がりました。

下の表は、当サイトが読んだ解説(検索の上位のカードのページ)が、この札に当てている言葉を数えたものです。似た意味の言葉は、当サイトが1つの呼び名にまとめました。

吊るされた男の正位置に当てられた言葉(確かめた解説 5 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
忍耐3 件 / 5 件
試練3 件 / 5 件
献身2 件 / 5 件
立ち止まり2 件 / 5 件
視点の転換2 件 / 5 件

逆位置

逆位置はどう読まれるとされるか

逆位置は「現実逃避」「停滞」「諦め」を挙げる解説があります。

原典の逆位置の語は「利己心」「群衆」「社会全体」です。

たとえば、止まっているうちに見直す気がなくなり、同じ場所で理由だけが増えていく場面です。

逆位置では、確かめた解説 5 件のうち「空回り」を挙げたものが最も多く、2 件でした。ほかには、「停滞」(2 件)が重なりました。

吊るされた男の逆位置に当てられた言葉(確かめた解説 5 件のうち、挙げた件数)
言葉挙げた解説
空回り2 件 / 5 件
停滞2 件 / 5 件
現実逃避1 件 / 5 件

文章は写していません。言葉だけを数え、1つの解説につき、正位置・逆位置とも最大3語まで記録しました。

確かめた解説(5 件・外部サイト):

当サイトの1枚引きは、逆位置を使わずに正位置の意味だけを見る設定にも切り替えられます。

原典

1911年の原典ではどう書かれているか

ここで引く語は、ウェイトの1911年の本の Part III「大アルカナとその占いの意味」の節にあるものです。訳は当サイトのもので、既存の日本語訳は使っていません。

[object Object]

ウェイトは、正位置の語として「知恵・用心深さ・見分ける力・試練・犠牲・直感・占いの術」と書いています。

正位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Wisdom知恵
circumspection用心深さ
discernment見分ける力
trials試練
sacrifice犠牲
intuition直感
divination占いの術

原典は、逆位置の語に「利己心・群衆・社会全体」を並べて書きました。

逆位置の語(原典の英語と、当サイトの訳)
原典の英語当サイトの訳
Selfishness利己心
the crowd群衆
body politic社会全体

原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は、当サイトの決まりで訳していません。

また、特定の出来事や人物を言い当てる形の語も、訳していません。

名前と番号

名前と番号の違い

吊るされた男の名前と番号
見かた番号名前
1911年の原典12The Hanged Man
マルセイユ系12Le Pendu
日本語―吊るされた男・吊られた男・吊るし人・ハングドマン

札の名前は人物の呼び名で、当サイトの絵は動物が足首で吊られた形にしています。

日本語では「吊るされた男」のほか、「吊られた男」「吊るし人」「ハングドマン」とも呼ばれます。

札の名前は人物の呼び名ですが、当サイトの絵は動物が足首だけで逆さに下がる形にしています。

22枚の名前と番号の違いは、大アルカナの一覧の表にまとめています。

問いかけ

このカードを引いたときの問いかけ

先のことを聞く問いではなく、いまの自分と、これまでの自分に向けた3つの問いです。答えは書かなくて構いません。

  1. いま、あえて動かずにいるのは、どんなことですか。
  2. 同じ出来事を、逆さの目線で眺めたら、何が見えますか。
  3. 待っている時間を、どう使いたいですか。

質問

よくある質問

タロットの吊るされた男の意味は?

正位置は「待機」「視点の転換」を挙げる解説があります。当サイトでは、苦しみの札ではなく、立ち止まって見直す札として読みます。

吊るされた男が逆位置だと、どんな気持ちを表しますか?

逆位置は「現実逃避」「迷い」「抵抗」を挙げる解説があります。ウェイトの逆位置の語には「利己心」があります。

吊るされた男は苦しい場面の札ですか?

ウェイトの正位置の語に「試練」「犠牲」はありますが、「知恵」「見分ける力」なども並びます。当サイトの絵は落ち着いた表情で描き、カードに良し悪しをつけません。

吊るされた男の逆さの姿は何を表しますか?

たとえば、駅の通路で足を止めて周りを眺め直す場面に重ねられます。原典の正位置の語には「直感」もあります。

ほかのカード

ほかのカード・1枚引きに戻る

たとえば、返事を急がずにひと晩置いてから条件を読み返す場面は、吊るされた男の絵に近い景色です。

並べると、当サイトの絵の吊るされた男は枝から片方の足首で逆さに下がり、死神は白い花の旗を掲げて馬で進むので、待つ絵と進む絵が分かれます。

読み比べると、当サイトの絵の隠者は雪の山でランタンを掲げて立ち、吊るされた男は動かないまま見方を変えるので、静けさの作り方が違います。

1枚引きに戻る

同じ場面で語られることが多い札:

読み物の根拠と限界

根拠について

占い・あそび

タロットは、15世紀のイタリアのカード遊びの札が、18世紀の終わりごろのフランスで占いに使う本が出たことをきっかけに、占いにも使われるようになったとされます。カードで先のことが分かるかを確かめた研究は、当サイトが2026年10月に探した範囲では見つかっていません。占い・あそびとして楽しむ読み物で、説明書の採点には使いません。だれにでも当てはまる書き方の文を、自分のことだと感じやすいことは、Forer(1949)の教室での実験で示されています。予言ではなく、カードの位置と象徴を振り返りの問いかけに使う枠組みを提案した論文(Crawford, 2026・看護の仕事の振り返りが対象で、効果を確かめた研究ではありません)もあります。

  • Forer (1949) "The fallacy of personal validation: a classroom demonstration of gullibility." J Abnorm Soc Psychol 44(1):118-123. ( https://doi.org/10.1037/h0059240 )
  • Crawford CL (2026) "A Holistic, Tarot-Inspired Framework for Understanding and Mitigating Burnout in Nurses Through Self-Reflection." Holist Nurs Pract. ( https://doi.org/10.1097/hnp.0000000000000801 )
  • Waite AE (1911) The Pictorial Key to the Tarot. London, W. Rider(扉の書誌を確認。語は Part III §3 から当サイトの訳で引用)。
  • カードごとの言葉: 当サイトが読んだ解説(1枚あたり4件以上)。出典は各ページの「解説で多い言葉」の欄に URL つきで載せています。文章は写さず、言葉だけを数えました。
  • ・占い・あそびの区画です。説明書の採点・完成度には使いません。
  • ・引いたカードは、この端末の中だけで決めます。送信・保存はしません。
  • ・カードに良し悪しはつけません。先のことも、他の人の気持ちも占いません。
  • ・意味は、各ページに「この流派では」「ウェイトは〜と書いています」の形で載せています。
  • ・原典の語のうち、病気・寿命・事故・離婚や生死にかかわる語は訳していません。
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